« メディアリテラシー | トップページ | ホットピュアさがみさんイベント »

KJ法(もどき)の害

小田原でトライフォーラムを初めとして、オープンスクェアや小さな会合でポストイットと模造紙を使って意見を出し合う方法が使われている。KJ法とか言う人もいるが、もちろんKJ法にはなっていない。

なんと言う方法なのか不明だが、個々の意見を書いて貼りだして似たものを集めて貼って、マーカーで囲んでタイトルをつける方法だが、何をやっているのか、かなりおかしい。

同じものとして括られた意見も、良くみて見ると全く違う分類になるべきものだったりする。この段階で、せっかくの意見が消えてしまう。そして、それを発表する段階でも、まとめ役の理解力の限界を超えるものはフィルターにかかってしまい消えてしまう。特に、「重層的な複文構造」をした意見は消えてしまう。

全体として意見を集約して大きな結論を導く方法とはならずに、みんなで話し合ったアリバイ作りみたいな事になってしまう。大切な事は、別の所で決められて、「みなさんの有意義な意見によって決まりました・・・」との形になってしまう。これは、かなり深刻な害ではないだろうか。

KJ法は、かなり難しい。専門訓練をした者が、かなり限られた範囲の経営的問題を解くために考案されている。島と島を線で結ぶ段階で、きちんとした「接続詞」を使わないといけない。もともとこのような図示の方法は、名詞だけを言い合うような議論に、「接続詞」と「論理」を持ち込むための方法である。

まだ論理ともなっていないおぼろげな意見や感情を出し合う方法としては、また別の方法がある気がする。言えるけど、文字にする事は不得意な人も含む会合では、完全な聞き手としての書記を選んで、書き取りをして、また論理の専門家としてのコーディネーターが意見を繋いでいくシステムをとらないと意見は大きな方向に紡がれていかない。

みんなが、言いたい事を言うだけでなく、接続詞を使って「議論」をして、論理的構築により大きな合意形成が出来るようになるには、少しみんなで訓練をしないといけない気がする。力ないものが、力あるものに対する唯一の武器は論理であると言われる。何か、良い方法をみつけなくては・・・


(注) 重層的な複文構造 

  例 民生委員など法律にも規定のある公的な立場の人で個人情報の守秘義務があるゆえに、気楽に相談ができるので、公的立場のない近隣関係での福祉ボランティアには限界があるので、私的な領域の地域コミュニティ作りと、公的な立場での支援活動などをきちんと区分してた上で、公的な立場は準公務員的な働きをしているのだから、もっとそれなりの公的な報酬を充てて身分を保障していきつつ、同時に私的な領域のコミュニティ作りをする活動は、地域の枠から離れても自由な意思にもとづいた問題別の繋がりも自由に形成して行くのが好ましく、そのためには公と私の領域を区分する規定などが作られ、周知される事が大切である。・・・・
 
こんな意見は、今の方法では、個人情報の事、報酬を上げる、自由な繋がり・・・みたいな言葉の破片にされてしまい、別の理屈に組み上げられたりしてしまいます。

参考 http://www.crew.sfc.keio.ac.jp/lecture/kj/kj.html

|

« メディアリテラシー | トップページ | ホットピュアさがみさんイベント »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1294301/32226854

この記事へのトラックバック一覧です: KJ法(もどき)の害:

« メディアリテラシー | トップページ | ホットピュアさがみさんイベント »