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守るべきものは、樹ではなくて、土。

風形計画

 もりのもりやさんのもりもりエッセイ 
 少し極論な、環境発想転換エッセイ

 本日のテーマ 「守るべきものは、樹ではなくて、土」

 環境を守る、緑を育てる・・と言うと、樹木を大切にとか、木を伐るなとか、緑を増やそうとか、そんな話になる。それは確かなのだが、もっと大切なものがある。木より土の方が大切なのだ。

森と言うと、目に入りやすい木の花や葉ばかり思い浮かべる。極論すれば、森は木ではなく「土壌」である。木を伐っても土壌が残れば森は容易に再生できる。林業地で皆伐といって全部木を伐ってしまう時がある。ちょっと見た目には、なんだかとても自然破壊のようにも見えるが、数年していけば、すっかり低木が茂り始めている。

地上を伐っても、根が残り、土の有機物が残り、シードバンク ( 土に蓄えられた種子 ) があれば、やがて沢山の芽が出て、競争しつつ森が再生されていく。

 土壌を失った山は、悲惨な事になる。足尾銅山の跡地は、土壌が失われてしまった。懸命の努力をしているが。いまだに森は再生していない。

 土と木とどちからか大切か・・・髪の毛と、頭皮とどちからが大切か・・髪の毛は切っても、生えてくるが、頭皮を削ったら・・・怖い事になる。

自ら栄養を生み出している木と、そうでない髪の毛を例するのは好ましくはないが、その位に土は大切なものなのだ。

 森を守る事は、土を守る事だ。森を育てる事は、森林土壌を育てる事だ。大切なものは土の中にある。無数の土壌動物や、菌類などが土の中で生きて、そして図り知れない貴重な有機物を生産して、蓄えている。二酸化炭素が蓄えられているのは土壌の部分の比率が大きい。

森の断面図を描いて、上下を反対にして見るとよく分かるが、地下にもうひとつの森があるのが分かる。地上が鳥やほ乳類の世界だとすれば、地下はミミズやダニ類、菌類・・・などの世界だ。地下の生き物の豊かさが、地上の生き物の豊かさを支えている。いや、支え合っている。

 土壌が豊かな森にいくと、なんとも和む。厚く木の葉がつもり、しっとりとした土が軟らかい。なんとも良い香りがする。そんな土に育つ樹はしつかりとしていてみずみずしい。土を感じる・・・、そんな感覚が持てる人は、本当の自然の価値が分かっている人だ。

 公園や街路樹の木も、それなりに立派なものがある。でも、どこか森の緑から感じられる潤いがない。土壌から感じられる生命力が、裸にされてしまっているからだ。

都会を少しでも、安易な「緑化」ではなくて、実直に土を育てて欲しい。都会に緑を・・から意識を進化させて、都会に森を、都会に土を育ていく。そんな発想転換が必要だ。


☆ 風形計画 (ふうけいけいかく) 

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