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自治基本条例検討委員市民公募の論文

自治基本条例の市民公募の検討委員として、応募の際に提出した論文です。こんな意図で、自治基本条例検討に臨みました。最後まで変わらなかった、自分としての考え方の基礎です。

「民の優位」「新たな民と公の関係」を構成する事が目標でしたが、残念ながら、そのような事は果たされなかったと言えます。いつか、そんな機会があれば、遠い未来のどこかで、叶えたい事のひとつです。

・・・・・・・・論文・・・・・・・・・・・・・・・・・

 私は本町の滄浪閣跡の近くに住んでいました。伊藤博文の元で民法が起草された場と知り感慨深いものがありました。小田原は民法発祥の地です。

明治から今日まで、中央から地方に知識・情報を分散していく体制が続き、その一方的な流れによる画一化が地域循環の輪を断ち切り、環境問題や不安定な心のあり方を生んだとも考えられます。

地方の時代と提唱されて来ましたが、時代の岐路に立ち、さらに踏み込み、創造発出の主体を多様性の源泉である個々の現場に移し、知識流通の方向を転換させる事が望まれます。

森や環境を守り、子供達を育てる営みは、不安定な政策に翻弄される事なく、長期にわたる安定的な営みの継続・継承が必要です。民法・私法分野で扱われるような民の力の永続性と安定性によって営みが担保される事が大切です。市民、議会、行政、それぞれ真剣に課題に取り組んでいるにも関わらず、色々と齟齬をきたしている現状もあります。

情報の理想的な流通の見方からすると、中央集中システムでは埋め尽くす事のできない空白領域ができているためと思います。この空白を探しだし、民と官の関係、議会のあり方、営利と非営利活動の関係、学問や教育の関わり等、新たなシステムを構築できる座標系や枠組みの構築が基本条例に望まれます。

条文を形式的に制定するだけでなく、議論の過程で、具体的に地域の輪が再構築されていけば、民法発祥の地での法体系の転換の記念的な取り組みとしてさらに意義深いものになります。

弘化三年、小田原藩は二宮金次郎の報徳仕法を廃止しました。富国に対する富民の指向に基づく分度の法が受けいられなかったとの論があります。

民法発祥の地である小田原で富民の姿勢、民の優位の思想を内包する先進的な基本条例が制定されれば金治郎の無念の思いが歴史を超えてはらされる事になります。具体的な営みと結びつく、より先進的で深い内容の自治基本条例となる事を期待します

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