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小田原山王海岸の海岸植物の保護

小田原市の酒匂川と山王川の間の海岸には大切にしたい海岸植物の群落がある。コウボムギ、ハマボウフウ、ハマヒルガオなどが残されているが、危機に瀕している。


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西湘地域では、酒匂川上流のダム建設や、堰の建設などで、砂浜そのものが減退してきていて、ここ山王海岸は、残る貴重な砂浜である。

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海沿いを西湘バイパスが通り、海と人の街とを分断している。ここは一昔前には地引き網が行われていた漁村であった。減少していく砂浜と、そびえ立つ道路に挟まれて、僅かに海岸植物が生き延びている。

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一番、目立つ海岸植物としてはコウボムギである。コウボムギは根の深い頑丈な植物だ。コウボムギが生育すると砂の移動を抑える働きがある。

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深い根で砂をしっかり支えて、コウボムギが生育する所は段々と砂が盛り上がっていく程である。海岸を守ってくれる生き物と言えるのではないか。

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新鮮な色合いの「ハマヒルガオ」も、まだ健在である。排気ガスには強いらしく、西湘バイパスの道路脇にも広がっている。山王地域の、地域計画には「ハマヒルガオの咲く浜・・」が上げられていたと思う。砂浜を代表する花だ。

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「ハマボウフウ」が僅かに残されている。山王海岸全体で何個体と数えれる程しかない。他の海岸植物に較べて弱く、海岸保全の象徴的な種だ。県によっては絶滅危惧種に指定している所もある。各地でハマボウフウの保全活動が行われている。これを守る事によって海岸全体を守る事になるからだ。

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茅ヶ崎や平塚の海岸でもハマボウフウは生育している。神奈川県全体でみれば、絶滅危惧・・とまでは言わないのたろう。でも、小田原地域のハマボウフウは地域として絶滅危惧と言って良い。地域の自治感の方で興味をお持ちの方がいて、以前から囲いをし保全されている。


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しかし、他地域で旺盛に生育している様子と較べれば「風前の灯火」レベルである。多くの人に気付かれず、理解されないまま、このままでは後数年で絶滅する恐れがある。種子を保存するとか、地域遺伝子をそのレベルで守らなくはならない段階にある。


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小田原地域の砂浜そもののを取り戻そうとの取り組みも始まろうとしている。将来、砂浜を回復出来た時には、それを守る植物群落が必要である。絶滅した遺伝資源を別の所から持ってくるようでは寂しい。将来のために、海岸植物の地域遺伝子源を残しておきたい。ハマボウフウの保護から、海岸再生を始めたいと思う。

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