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カミヤツデが大繁殖・・・

根府川駅の下の国道135号線沿いの山に巨大な葉の日本とは思えないような植物が大繁殖しています。

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これ、「カミヤツデ」という外来植物です。台湾原産のウコギの仲間の植物です。ものすごい繁殖力があります。

伊豆半島に特殊な紙をつくるために導入されました。


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外来植物との意識がなく、面白いので、植栽したりする人もいます。真鶴や湯河原では駆除の動きもありました。

新聞記事を引用します。

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カミヤツデ:湯河原で増殖 外来種、生態系を崩す恐れ /神奈川

 ◇専門家「今のうちに駆除必要」
 湯河原町で外来植物の「カミヤツデ」が増殖し、生態系のバランスを崩すことが危惧(きぐ)されている。カミヤツデは広い葉を持ち、群生すると葉の影になった下層部の植物への太陽光を遮り、枯死させてしまう恐れがあるという。冨田幸宏町長は「森林も大切な観光資源。これを守る意味でも、周知や駆除など問題提起をしていきたい」と話している。

 県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田)によると、カミヤツデは台湾や中国南部が原産。南国的な雰囲気から観葉植物になり、伊豆半島などでは造花の材料「通草紙」を作る原料として植栽されたこともあるという。しかし、セルロイドの登場で需要がなくなり、野生化したものもあるとみられている。

 冬が開花時期で、今はクリームホワイト色の花を房状につけ、遠目からもカミヤツデが部分的に群生しているのが分かる。開花時期が過ぎると、結実期を迎え、実を食べた鳥のふんで種がばらまかれたり、地下茎で繁殖の範囲を広げる。このため、早めに手を打たなければ毎年、増殖を繰り返し、生態系を脅かす恐れがあるという。

 町内でカミヤツデが目立つのは奥湯河原・藤木川沿いの「五段の滝」付近。名所として紹介されているが、同博物館で植物を専門とする勝山輝男学芸員は「川をはさんで、きれいな常緑樹があり、景観的にもカミヤツデがあるのは好ましくない」と話す。

 数年前にも真鶴半島で大掛かりな駆除作業が実施されたが、復活の兆しを見せていると言われ、小田原市江之浦の国道135号沿いの斜面でも広範囲の群生が見られる。五段の滝付近のカミヤツデについて勝山学芸員は「今は“黄信号”だろうが、“赤信号”になると大変なことになる。手間がかからないうちに駆除したほうがいい」と話す。

 冨田町長は「野生動物のように直接被害がないうえ、外来種という認識も少ないのだろうが、広く周知して、今後どうすればいいのかを考えていきたい」と言う。【澤晴夫】

毎日新聞 2008年12月27日 地方版

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江之浦のあたりの山ではびっしりと繁茂しています。

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面白いから庭に植えたい・・・なんて人もいますが、問題は放置して、既存の植物を圧倒してしまい、生態系を変えてしまうこと。 気がついたら、根府川あたりの海岸風景がなんとなく南の島風になってしまっていた・・・なんて事になりかねない。

今の所、攻め込んできているのは根府川のトンネルのあたりまでのようですが、詳しく調査する必要があります。

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コメント

カミヤツデの大繁殖は、大変な貴重な天然資源を小田原・湯河原・真鶴地方は手に入れましたね!

でも、このまま使わなければ在来種を脅かす厄介者です!

そもそも、造花の製紙原料として輸入したものなら、製紙原料として十分使える!!

それなら、製紙原料としての用途開発を進めれば良い!
セルロイドは、昔に生産中止になり、今は使われていないのだから、それとの競合は考えられません。

今、巷では、包装材に大量の石油製品であるプラスチックが使われては、捨てられ環境を汚して深刻な地球環境問題に発展している現実もあるので、地元の植物から生産出来れば、石油の消費量も外来植物もCO2もプラゴミも減らせる!

同時に、その外来植物の駆除予算も駆除作業も不要になると思います!

増えて困る!何とか駆除しなければ!・・・なんてブツブツ言っていないでそれを原材料に有効活用する事の方がよっぽど賢明だと思いますよ!

投稿: | 2011年9月12日 (月) 01時33分

御意見の通り、紙に使えるなら、とても良いのですが。カミヤツデで紙・・になる部分は「随」の部分だけだったと思います。

もともと工芸用および観賞用に導入された頃には、利用と繁殖率のバランスがとれていて、そんなに問題にはならなかった。その後、紙としての利用がなくなり、またある程度増えると珍しさが薄くなり観賞用としても価値か下がる。

人が勝手に導入して、勝手に利用をやめる。そして、自立的な繁殖力だけは強い・・・そんな生物が問題になるわけです。

自然繁殖力と人間の利用率とのバランスがとれていれば、持続可能になり問題は生じません。

繁殖力より利用率が過剰になれば、「乱獲」と言う事になり種の絶滅につながります。

この種の問題はバランスが課題で、繁殖力が利用率より大きい場合には、コメント頂いた方の御意見のように新たな利用を拡大する事もひとつの手になります。エチゼンクラゲ等、そんな試みもあるようです。

さらに利用できた場合の経済効率や利用量など、さまざまな点から総合的に考えていく必要があります。

現時点での、カミヤツデに対する対応は、まだ囲い込みのできる範囲ですので、一部を利用しつつ、駆除作業するのが適当だと考えています。

カミヤツデで作った「水中花」・・駆除作業の時に作ったら面白いとか思います。

投稿: ブログのあるじ | 2011年9月13日 (火) 00時44分

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