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小田原城址公園下層植生の様子

8月20日

小田原城址公園の植栽の下層植生と草刈りの様子を少し調べてきました。

御用米曲輪東側のクスノキ林の入り口。近く工事が始まるので、予告がありました。スタンドの撤去に向けて一連の作業が始まります。ここのクスノキの下層はあまり光が入らず、踏圧もあるので、下層植生が貧弱です。Img_2202

御用米曲輪西側の斜面はまったく草刈りはしていないのでこんな状況。秋の工事の時に行う予定でしょうか。

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同じく西側斜面の杉林の下。光が入らないので下層植生がなくて、土が流れる危険性があります。林床を明るくする計画はあるので、今後どうなるでしょうか。


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急斜面で、光が少ないとか、アオキが繁茂するとかだと、このように土が剥きだしの状態ができてしまいます。剥きだしの土を作らないように公葬木下層植生の管理をするのが原則です。

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城址公園が東海道線と道路に面する急斜面の様子です。ここは、昨年まササが繁茂していたものを手で刈り取った跡です。
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ササが再度伸び始めています。このままだと、またササで覆われてしまいます。ササの刈り時は夏の終わり頃。まだ低くて柔らかいうちにやれば簡単ですが、伸びてしまったら労力が大変。昨年の刈り払い跡が残っていて、刈り払い機では大変かも知れません。ササを残すのか、絶滅させて別の植生に誘導するのか、急斜面でもあり、いろいろ難しい所です。


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そこの急斜面でめつけた枯れ木に生えたキノコ。こんな風に枯れ木を残しておくのも菌類のためにはなります。またそこに集まる昆虫にも良い・・・

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全体として、とても手が足らないようです。夏の今頃は草刈りシーズンなのですが、歩けなくなるような急な部分だけで大変そうです。刈り払いロープを使っているよいですが、こんな具合の借り方は植生には案外と良いものです。草を集めて捨ててしまうのは、好ましくないです。

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本丸下の二宮神社と図書館に隣接する斜面の様子です。一斉に刈り払ったようで、この時期、ちょっと寂しい。すぐに緑は回復するものですが、一度に刈り払わずに、少しずつやっていった方が緑は他の示す。また昆虫の住処を一度に奪わないので、逃げる余裕ができます。


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ウバユリが草刈り後に伸びて来て、これから開花しそようですが、こんなのも刈り払いの時期を工夫すると沢山残せます。残したい植物の開花あるいは結実後、残したくな植物の開花前に刈り払いをするのが方法のひとつです。


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このような急斜面の植生管理は重要です。うまくすると土を守る植生をつくる事ができます。スミレや春の花が咲き誇るのはこんな急斜面だったりします。

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崩落の恐れのある部分は、プラスチック素材の土嚢で処理してありますが、土壌保全や化学環境保全のためには、自然素材だけでやるのが好ましいのですが・・木のくい打ち作業では、まあ費用と労力がかかりますが。

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それから本丸から下る門の所のちょっとした様子。この時期、ちょっと油断すると刈り込みも草が伸びてしまいます。高度な造園手法でつくられた庭園は、週に一度程度の細やかな管理が必要です。または、適切なグランドカバーを使ってこんな事のないように設計する事もできます。高度管理区と、ある程度の自然力利用区を区分して作業計画をする必要があります。

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二の丸広場近くのちょっと気になった状況。手が足りない様子が良く分かります。公園の美しさは、公園が人工物である以上、どれほど人が手をかけられるかで決まります。もう少し、市民が参加できる管理システムを作るのが良いのはないでしょうか。横浜などでは公園愛護会といった形で市民参加の公園管理手法がある程度進んでいます。

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何か珍しい植物などないかと探してみたのですが、この季節、現時点ではあまり面白いものはありませんでした。総じて言えば、城址公園は下層植生の管理については、まったく方針や計画がないようです。

城址公園の植栽について意見いろいろ出て、樹木については関心が高まっていますが、樹木を支えるのは土壌、それから公園の安らぎを与えてくれるのは下層植生・・・この事にあまり関心が向かないのは残念です。

なんとなく森の潤い・・を感じる公園があるとしたら、土壌の香りや下層植生の豊かさがある所です。城址公園の地面・・下層植生と土壌に関心をもって散歩してみてください。


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