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HOPE80第6回シンポジウム

11月22日 HOPE80プロジェクト 第六回 里地里山におけるエネルギーの地産地消 が小田原市かもめ図書館で開かれ参加してきました。東京農工大学亀山秀雄先生を中心としたプロジェクトです。

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内容はこちらを引用ください。

HOPE80第6回シンポジウム


それそれ基礎的な事項でしたが、ちょっと面白かったのは藤本穣彦氏による宮崎県五ヶ瀬村での社会実験のでした。「すいじん」と言う定格電力2A程のミニ水力発電機を利用して、村の人達がわいわいしながら、電気をおこしていく様子は、ちょっとやってみたくなる事例です。

その後のシンポジウムは、なかなかまとまらない内容でしたが、ちょっとした対立点もありました。主体者の問題です。

このようなプロジェクトを進めていく主体になるのに「地域の住民パワー」が主体となるか、「行政・企業・研究者の複合体」が主体となるか・・大きな違いがあります。

藤本先生のような進め方は前者の事例でしょう。ディスカッションの中でも、小林先生などは「やはり、専門的な事はコンサルなどにまかせるべき」との意見でした。

五ヶ瀬村の事例では、何もわからないまま「すいじん」を注文してしまい、さらに作った企業の技術者が退職して、さらに分からなくなる中で、みんなで何とか発電までこぎ着けていきました。

企業は研究者はもちろん基礎研究やバックアップの役割分担がありますが、地域主体の小規模エネルギー開発においては、最後まで地域が主体となるべきです。

地域が、「先生」や「企業」に丸投げするのではなく、自分達が研究者や技術者から「学び」、自らの知識でプロジェクトを進めていくのが理想です。長期に渡ってメンテをして利用をしていくのは地域の人間ですから。運用ノウハウ・知識が地域に定着して、運営権も利用権も地域にあるのが持続可能性を担保します。

ここらを、具体的に、論議が進めば面白かったと思います。


● 質問

少しだけ質問をしたので、メモしておきます。

プロジェクトを進めている大学院の十河氏のプレゼンで、箱根地域が地熱等、久野地区が水力などとして市街地などの「クラスター」を設定して、最終的にスマートグリッド化していくとの構想を提示されていました。感覚的にはとても良いアイデアだと思いますが、「量」についてのリサーチは出来ているでしょうか。

多くのプロジェクトが「量」のみつもりで失敗します。持続可能性は量のバランスで成立します。地域(水系を基礎として)毎のエネルギー生産ポテンシャルと、需要のポテンシャルを計算して、それらを緻密にマッピングした上で適切なクラスターを設定すべきです。エネルギー生産のポテンシャルから、都市計画や開発計画が定まっていっても良いくらいです。

そんな大きな地域のエネルギーポテンシャルを計算して、多くの人に示すのが学問の役割かと思います。それをみて、自分達の地域のエネルギー運営を考え、実行していくのは地域の住民になるのがこれからの地産地消の方法性です。

こんな内容で質問しました。これからの研究に期待したいと思います。

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